フリーランスの入金を見通す|KASEGU · 第09回 / 全10回

KASEGUで来月の入金予定を確認する

執筆 Remosia Co., Ltd. 公開 2026-08-02 読了 約4分

この記事の要点

  • ホームの入金予定に集計されるのは送付済み・期限超過・一部入金の請求書だけで、下書きと入金済みは入らない。
  • 金額はすべて源泉徴収後の受取額。税抜50万円・税込55万円の請求書なら498,950円として集計される。
  • 表示は今月・来月・再来月の3か月分。それより先の入金予定日を持つ請求書は、作ってあってもこの画面には出ない。

前回は、案件数・書類を作るか・記帳を含めるかの3つの質問で道具を選びました。ここからは実際の操作です。

来月を表す紙面の上に、入金の予定が等間隔に置かれている様子

この記事で扱うのは1つだけです。ホームで来月の入金予定を確認すること。請求書を作って送ったのに、来月いくら入るのかを一覧で見る場所が分からず、請求書を1件ずつ開いて金額を足している、という状態を解消します。

読み終えると、ホームの数字が何を集計したものかを説明できるようになります。

入金予定はホームに出ている

アプリを開いた最初の画面に、月別の入金予定が並びます。

ホーム画面。上から入金予定、入金実績、未入金と見積送付中、今日の工数、要対応の順に並んでいる

上から順に、入金予定(今月・来月・再来月)、入金実績のグラフ、未入金と期限超過の件数、今日の工数、要対応のリストです。この記事で見るのは、いちばん上の入金予定です。

前提条件

  • iOS 17.0 以上が必要です。
  • 入金予定の確認は無料プランで使えます。作成した書類のPDFをメールで送る機能は、スタンダードプラン以上です。
  • 請求書に入金予定日が入っていることが条件です。クライアントに支払条件(末締め翌月末払いなど)を登録しておくと、請求書を作ったときに自動で入ります。手動で入れることもできます。

送付前の金額を確認する

まず、いまの表示を見ます。

入金予定カード。7月が495,000円、8月が198,000円と表示されている

7月が495,000円、8月が198,000円です。この時点では、ある案件の請求書がまだ下書きのままになっています。

請求書を送付済みにする

案件から下書きの請求書を開き、画面下部の操作を確認します。

請求書の操作。PDFプレビュー、PDFを送付、送付済みにする、が並んでいる

「PDFを送付」はメールや共有で相手に送る操作です(スタンダードプラン以上)。「送付済みにする」は、別の方法で送った場合に状態だけを変える操作です。

ここでは「送付済みにする」を選びます。確認のダイアログが出るので、そのまま進めます。

金額が変わる

ホームに戻ります。

入金予定カード。7月が495,000円、8月が1,078,000円に増えている

8月が198,000円から1,078,000円になりました。差の880,000円が、いま送付済みにした請求書の金額です。上下2枚の画像は同じ範囲・同じ倍率で撮っているので、変わったのは金額だけだと確認できます。

請求書の状態を変えただけで、予定表を別に更新する操作はしていません。書類の状態が、そのまま集計の入力になっています。

期待どおりにならないとき

金額が変わらない場合 — 請求書が下書きのままになっていないかを確認します。もう1つの原因は、入金予定日の月です。表示は今月・来月・再来月の3か月分なので、それより先の入金予定日を持つ請求書は出ません。

表示額が請求額より小さい場合 — 源泉徴収後の金額で計算されています。税抜50万円・税込55万円の請求書なら、源泉徴収税額51,050円を引いた498,950円が集計されます。この計算はこのシリーズの記事で扱いました。

0円と表示される月がある場合 — その月に入金予定日を持つ請求書がありません。請求書を作っていても、入金予定日が別の月なら、その月には出ません。

この画面で分かることと、分からないこと

集計に入るのは送付済み・期限超過・一部入金の請求書です。下書きは入りません。入金済みも「予定」ではないため入りません(別途、入金実績として表示されます)。金額はすべて源泉徴収後です。

他のツールで作った請求書は反映されません。この画面は、KASEGUで作った書類の状態を集計しています。

経費を含めた資金繰り(入るお金と出るお金の両方)は範囲外です。支出も合わせて見たい場合は、会計ソフトや表計算と併用してください。

次にやること

手元に下書きのままの請求書があれば、1件だけ送付済みにしてみてください。ホームに戻って、金額が変わることを確認します。

変わらなければ、上の「期待どおりにならないとき」を順に確認します。

KASEGU について

KASEGU は、案件ごとに見積書・納品書・請求書を作り、その書類の状態から来月の入金予定が決まる iPhone / iPad 向けのアプリです。クライアントに登録した支払条件から入金予定日が入り、源泉徴収後の受取額で月別に集計されます。クライアント3件・案件10件・書類20件までは無料で使えます。

本記事は、フリーランスが自分の入金を見通すための実務手順を扱うものです。源泉徴収の要否と税率、インボイス制度の要件、支払期日に関する法令の適用は、報酬の種類・支払者の区分・取引の当事者によって変わります。個別の判断は税理士または所轄の税務署へご確認ください。支払いの遅延で困っている場合は、フリーランス・トラブル110番や公正取引委員会の相談窓口が利用できます。KASEGU は記帳・決算・確定申告を行う会計ソフトではありません。